Comblanchienコンブロンシャン/コンブランシャン

Dijonディジョンを出発して14村め。

Comblanchienコンブロンシャンではブルゴーニュのもう一つの偉大な産物である石灰岩の、しかも大規模な採石場がぶどう畑と隣り合っています。

切り出された石はCalcaire de Comblanchien(コンブロンシャンの石灰岩)の名で建築資材として珍重され、パリのオペラやリヨン駅のホール、カンヌの有名ホテルCarltonなどに使われています。

コート・ド・ニュイの村々で修道院や寺院が建てられはじめたころは、もちろんトラックなどの運送手段はなかったわけで遠くから大量の石を運んでくることは不可能でした。

でも、質のいい岩盤は足下にいくらでもあります。計画中の建築物のすぐそばに質のいい石が採れるところをみつけ、かなり計画的に資材の採石・加工・運搬がされました。

だからコート・ド・ニュイの村々には、それぞれの建物を造るためにできた小さな採石場跡があります。つまり、その村(または極周辺)の石で、その村の修道院や教会ができているのです。

その場所の潜在性を目に見える形にする、しかも美しい。これはテロワールにとってのワインに似ているように感じられます。

Comblanchien村の採石場は現役稼働中です。Calcaire de Comblanchien(コンブロンシャンの石灰岩)は上記のとおり教会で見ることができます。

建替えられているので、ほかの村の古い/\教会とは比べられないくらい新しいのですが、石の切り方と、組み方がほかの教会ではみられない、職人技炸裂でかっこいいのです。

しかも教会全体の形にはそれほど個性は感じられないのに、そばによると見たことのない構成で組んであるのがわかりシビレます。

そして太陽の光をうけると、石から銀色がにじみだすように輝きます。偶像のレリーフなどはなく石の質と技だけでみせていているところに、設計士、石を選んだ方のこんころいきを感じます。

こちらは村の公民館の壁に描かれた、村を象徴する絵。

石灰岩の採石と加工、ぶどう畑そしてそこで働く人々の絵は、村の公式サイトのトップ画像にもなっている。

コンブロンシャン村の名前の由来

Climats et Lieux-Dits des Grands Vignobles de Bourgogneによれば、
この村は1116~1122年に書かれたCîteauxシトーの書物にCorblanchiacaとして登場します。

Corblanchiacaという語は、2つの語の合成語です。農家を表すCorと、ゲルマンの女性の名前BLANCAに、地名をつくる接尾辞の-IACAをつけたblanchiacaです。

コンブロンシャン村の面積と人口

村の面積 3.61㎢
人口 約700人

コンブロンシャンの地図

教会から隣村の教会までの徒歩の所要時間

北側に隣接する村 Prémeaux-Prisseyプルモー・プリセ(35分)
南側に隣接する村 Corgoloinコルゴロワン(30分)

アクセス

 Gare de Dijonディジョン駅前から33分
  Gare de Beauneボーヌ駅前から14分

電車の駅 なし

バス停(mobiGOモビゴ LR 113(113番ライン))2つ  
 COMBLANCHIEN – Balcon
 COMBLANCHIEN – Guidon

 

AOC

 Côte de Nuits-Villages

ドメーヌ

 Domaine Annie GAVIGNET
 Domaine Antoine LIENHARDT
 Domaine CHAUVENET-CHOPIN
 Domaine CHOPIN
 Domaine CLAVELIER et Fils
 Domaine Gérard JULIEN et Fils
 Domaine GILLE
 Domaine Xavier DURAND

隣村リンク

南 Corgoloinコルゴロワン < Comblanchienコンブロンシャン > Prémeauxプルモー 北

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