テロワールのことを、もっと知りたい

terroir、テロワール、てろわーる・・テロワールって、なんだっけ。ちょっと考えてみよう

ヴィエイユ・ヴィーニュの仕立て方

ぶどう畑の仕事を、収穫後から1つずつ見ていきます

ビオディナミと星

ビオディナミの星読みで見ている月、星座など1つひとつの要素を押さえていきましょう。

  • 2024年8月1日

石灰質やカルシウムが土をどう変化させて、ぶどう樹にどんな作用をもたらすのか

石灰質土壌が好きなセパージュのピノ・ノワールであっても、1kgの土壌の中に石灰質が200〜300gくらいの含まれている状態が栽培としては限度と言われています。 前回、石灰岩はカルシウムの塊だという話をしていましたが、カルシウムは土の中で4つの状態で存 […]

  • 2024年7月29日

消えてなくなる石灰質。石灰岩と石灰岩質土壌のふしぎな関係

さて今日は、石灰岩と石灰岩質土壌の関係について見ていきますが、石灰質の面白いところは水に溶けて綺麗さっぱりその場所からなくなってしまえるということろです。なので石灰岩に含まれている成分の比率そのままに石灰岩質土壌が出来上がるわけではないんですね。そも […]

  • 2024年7月20日

堆積岩の生物岩と化学岩。2種類の石灰岩を比べてみると

さて、今日の堆積岩は2種類、生物岩と化学岩です。生物岩は生き物の化石が堆積してできた岩。一方、化学岩は何かしらの成分が化学反応を起こしてその沈殿物が堆積してできた岩です。 例えば、シャンパーニュやブルゴーニュのぶどう畑の母岩として有名な石灰岩はこの生 […]

  • 2024年7月17日

礫岩・砂岩・粘土岩・・・砕屑岩ができて風化してぶどう畑の土の個性になるまでの話

岩のサイクルを俯瞰してみよう さてさて、最近情報量が混み合ってきましたので、今日はまず、岩のサイクルを大雑把に俯瞰してみようと思います。岩は3種類ありました。火成岩・堆積岩・変成岩ですね。これらの3つの岩と、岩が風化しでできた無機物の粒子、そしてマグ […]

  • 2024年7月8日

火成岩ができて風化してぶどう畑の土の個性になるまでの話

火成岩はマグマが固まってできた岩です。マグマが地下深くで固まったものは深成岩と呼ばれ、マグマが浅いところで固まったものは火山岩と呼ばれます。これらの岩は無機物の結晶で成り立っていて、長い時間かけて風化されるといろいろな種類の粒子になります。そして、そ […]

  • 2024年7月5日

ワイン産地の母岩を、地質学的な分類にあてはめよう

今回から数回にわたって、ぶどう畑の母岩とその土壌を1つずつ見ていくんですけど、こんな細かいことってソムリエに必要なのかなってほんの一瞬疑問が湧くかもかもしれません。でも、ワインの資料によく出てくる〇〇土壌というものがワインの質やぶどう樹にとってどんな […]

  • 2024年6月23日

ぶどう畑を掘ったら見つかる3層。土はどのようにできたのか。

ワインの資料で地質の項目を読むとき第1のコツは、まずその文が土の説明なのか、岩の説明なのかを見極めることです。ぶどう畑の地面を掘っていくと、上から順に3層に分けることができるんですが、どのようにしてこの3層ができたのか、3層同士にはどんな関係があるの […]

  • 2024年6月22日
  • 2024年6月22日

『宇宙ワイン』エピソード・ゼロ。「ソムリエとぶどう畑についての用語」と「ぶどう畑の三体問題」

今日は、この『宇宙ワイン』をどんなノリで作ってるのかの話です。普段より長くなってしまうのでもしよかったらお時間のある時にお読みいただければ幸いです。もう、今までの投稿を毎回ごらんくださってる方々は、なんかもう今更言わなくてもという感じだと思うのですが […]

  • 2023年6月29日

言葉から生まれるワイン 生産者・ソムリエ・飲み手が望むとワインは生まれる

ヴァン・ナチュールを「天然に近づけようとしている」ワインという意味で理解して、もっと天然に近いワイン作りをしたい、飲みたいと思って実践している生産者のワインがあります。これは前回とは別の「自然」の解釈です。今回は、言葉があるからこそ、その要素の純度が […]

  • 2023年6月17日
  • 2023年6月22日

「自然」の定義まで遡る ヴァン・ナチュール そもそも論

意図的にそこに作物を植えて収穫を得ているのだから、ぶどう栽培に「自然な」と形容詞をつけることに違和感を覚える。そんなあなたに捧げたい、「自然」という言葉の定義に遡るヴァン・ナチュールそもそも論。 natureナチュール(自然)という言葉の2つの定義 […]