Dijonディジョンを出発して3つめの村。Coucheyクーシェ村もまた、ふたつの丘に挟まれています。Vaulonの丘と、Pévenelleの丘です。
AOCの名称にならない村ですが、このふたつの丘の緩やかな斜面に182.72haものぶどう畑が広がり、そのワインのほとんどがMarsannayやMaesannay Roséを名乗ります。
村の歴史は古く、ガロ=ロマン人が残した品々が発掘されています。
とくに、ガリア語で『Doiros, fils de Segomaros (L’) a offret à Alisanos …』と点刻された青銅製の手鍋(取っ手の付いたざるとも)は、Dijonディジョンの考古学博物館で本物をみることができます。
クーシェの名前の由来
Climats et Lieux-Dits des Grands Vignobles de Bourgogneによれば、
この村は852年に、Cupiacoという名でカロリング朝の勅令に記載されました。
また902~954年のSaint-Etienneの地券台帳の中に『Copiacusという村に・・』という記載があります。
これらCupiacoとCopiacusの由来の候補は2つあって、まだ定かではありません。
ラテン語のCUPA『大きな木製の器(壷)、樽』から派生した、COPIACUS (LOCUS)『丸みのある村』が、この村の丘の形のことを言ったのだろうという説。
もう一つは、ひとりのガロ=ロマン人の名前に由来しているという説。
-IACUSは、人名からガロ=ロマンの地名をつくるときに使われた接尾辞なので、もともとの意味は『CUPIUS(もしくはCOPIUS)の土地』だったと想像できます。
クーシェの面積と人口
村の面積 12.7㎢
人口 約1200人
クーシェの地図
教会から隣村の教会までの徒歩の所要時間
北側に隣接する村 Marsannay-la-Côteマルサネ・ラ・コート(20分)
南側に隣接する村 Fixinフィサン(23分)
アクセス
車 Gare de Dijonディジョン駅前から17分
Gare de Beauneボーヌ駅前から35分
電車の駅 なし
バス停(mobiGOモビゴ LR 113(113番ライン))
COUCHEY – Croisement RD 974
AOC
Communal
Marsannay
Marsannay Rosé
communalコミュナルに格付けされている畑の広さ 182.72ha
ドメーヌ
Domaine André PERNIN-ROSSIN
Domaine CLÉMANCEY
Domaine Ghislain KOHUT
Domaine SIRUGUE Père et Fils
隣村リンク
南 Fixinフィサン < Coucheyクーシェ > Marsannayマルサネ 北