bourgeon anticipéブルジョン・ナンティスィペ

2種類のbourgeon axillaireブルジョン・ナクスィレル(腋芽)

 

bourgeon axillaireブルジョン・ナクスィレル(腋芽)は、その発芽するタイミングによって2種類に分類される。そしてブルゴーニュ・ワインを造るためのぶどう栽培では、この2種類はそれぞれにまったくことなる生長を遂げることになる。

 

bourgeon axillaireブルジョン・ナクスィレル(腋芽)の回で観察したピノ・ノワールの枝を、もう一度見てみよう。

 

 

ん?っとみつけたこちらが、2つ目のbourgeon axillaireブルジョン・ナクスィレル(腋芽)だ。それぞれにピントを合わせてみてみよう。

 

 

 

2つのbourgeon axillaireブルジョン・ナクスィレル(腋芽)の違い

 

 

bourgeon anticipéブルジョン・ナンティスィペ

 

上の写真の、2つのbourgeon axillaireブルジョン・ナクスィレル(腋芽)のうち、発芽したほうの芽。anticipéアンティスィペとは、先取りしたという意味。
同様に、この芽はprompt-bourgeonとも呼ばれる。promptはせっかちなという意味がある。
この芽のように、外界にあらわれた腋芽が、その年のうちに発芽することは、ほかの樹木にはあまりみられない、ぶどう樹のとても特徴的な生長だ。

 

 

 

bourgeon dormantブルジョン・ドルモン(休眠芽)

 

上の写真の、2つのbourgeon axillaireブルジョン・ナクスィレル(腋芽)のうち、発芽していないほうの芽。dormantドルモンは、休眠中のという意味。

 

“わきのうえ”にあるめには、2しゅるいある。ことしはつがするほうと、しないほう。

 

 

 

そしてもう少し生長が進むと

 

 

発芽したbourgeon anticipéブルジョン・ナンティスィペは、ものすごい速さで生長して、すぐに一本の枝になる。この枝はentre-cœurアントゥル・クール(副梢)と呼ばれる。

 

ひとつのaisselleアイセル(葉腋・”わきのうえ”)に、entre-cœurアントゥル・クール(副梢)と、bourgeon dormantブルジョン・ドルモン(休眠芽)が同時に存在するというのも、ぶどう樹ならではで、樹木のなかでは稀なことだ。

 

 

 

一年の生長期を終え、冬を越し、次の春の支度へ

 

 

 

 

bourgeons dormantブルジョン・ドルモン(休眠芽)の将来

 

 

 
bourgeon dormantブルジョン・ドルモン(休眠芽)は、いつ発芽するのだろうか。そして、なにになるのだろうか。

 

bourgeon dormantブルジョン・ドルモン(休眠芽)は、ぶどう樹みずからの生長にとって極めて重要だ。一年ごとの生長にも、ぶどう樹の一生を通しての生長にもだ。だからこそ樹に対して施す仕事に、この芽の存在が直接かかわってくる。

 

葉や枝など、ほかの器官もみながら不思議を深めてみたい。