葉の平らな部分limbeランブ(葉柄)を、枝につないでいるのがpétioleぺティオル(葉身)。この2つの器官をあわせて、1枚のfuilleフイユ(葉)だ。
葉身と葉脈の配列
生長期に大きく広がった葉身を見てみると、5つのパーツに分かれていることに気がつく。
そして葉柄のついている1点から、放射状に広がる5本の太いnervureネルヴュール(葉脈)をみつけることができる。これをnervure principaleネルヴュール・プランスィパル(主葉脈)と呼んでいる。5本の主葉脈は、それぞれのパーツの先端までつづいている。
ぱっと見、その葉には3つしかパーツがないように見えても、葉脈をたどると5つの先端がみつかる。同様に、もし7つのパーツがあるように見えても、残り2つの先端には、主葉脈から派生した2次葉脈がのびている。
葉身を縁取っているギザギザの突端へも、2次葉脈や、2次葉脈から派生したより細い葉脈が達していて、こうして葉の隅々までまんべんなく葉脈がゆきとどいていることがよくわかる。
葉を5つのパーツに分けている切り込みが、まるでわたしたちの指のまたのように丸く弧を描いている場合、その部分にだけはギサギサは例外的にみられないことがある。
葉の先端から枝まで
ギザギザの先端から細い葉脈をさかのぼり、2次葉脈をへて、5本の主葉脈のはじまりの1点へ。その点がこうして葉柄へと繋がり、枝にしっかりとした結びつきをもっている。ずっとつながっているし、その先へもずっとずっとつながっていく。
葉脈の配列の分類
1点から放射状に広がる5本の主葉脈がたどりつくのが、5つのパーツそれぞれの突端。これは手の指と血管によく似ていることから、葉脈の配列の分類では楓とおなじ掌状脈系とされる。
そして、楓などよりもパーツをつくる切れ込みが浅いことから、feuille palmatilobée(掌状浅裂の葉)に分類される。
生長中こんなに小さくても、葉身ははじめから5本の主葉脈をもっている
あれ?・・葉脈が・・。と思ったら、むしだったーーーーーーっ。
不思議だし、きれいだし、どうしたらいいんだ。