ビオディナミ農法で見る月の5サイクルの5つ目は、恒星月のサイクルです。恒星月(こうせいげつ)、つまり 月の公転の話です。
1つ目は、朔望月のサイクル
2つ目は、分点月のサイクル
3つ目は、近点月のサイクル
4つ目は、交点月のサイクルでしたね。
恒星月の1サイクルは、遥か遠くの ある恒星を基準に、月が地球の周りを1周するまでで、27日7時間43分12秒かかります。
なんで、”遥か遠くの ある恒星を基準に”なんてまどろっこしい言い方になるのかは後半に置いておいて、とりあえず、月が地球の周りを一周するのにかかる時間について見ていきましょう。
朔望月(月の満ち欠け)と恒星月の比較
月が満月を終えてから次の満月になるまでの間に、地球は太陽の周りを移動していきます。
もし、地球と太陽が固定していて、月だけが地球の周りを回っているのであれば、いつも満月は同じ場所で起こることになりますが、実際の地球は太陽の周りを回っているので、月は地球の引力に引っ張られて大きく移動しながら、自らの公転をしているんですよね。
だから、次の満月は地球が移動した分だけ、先で起こります。
すると、月が地球の周りを1周する月の公転のサイクル(恒星月)と
月の満ち欠けのサイクル(朔望月)にズレができます。
次の満月の約2日前には、月は地球の周りを1周し終わっているんです。
満月の瞬間から公転1周を済ませた月と、次の満月の位置を比較すると、約2日分のズレがあるわけですね。
朔望月のサイクルは29日12時間44分3秒なのに比べて、恒星月のサイクルは27日7時間43分12秒なのがこの差です。
遥か遠くの、ある恒星からの平行な光を基準にするから、これを恒星月のサイクルと呼びます。
恒星と星座の星々
恒星月の”恒星”は、星座を作ってる星々のこととも言えます。
いよいよ、星座が出てきましたーーー。
ビオディナミでは、月が今どの星座の領域にあるのかが重要視されます。↑の瞬間は、月がみずがめ座にあるということです。