32. double bourreドゥーブル・ブール ふたごの芽

ébourgeonnageエブルジョナージュ(摘芽)の時に注意して見つけたいのが、double bourreドゥーブル・ブールと呼ばれるふたごのような芽だ。よく見ると1つのnœudヌ(節)に芽が2つ発芽している

きれいな色で見とれちゃうけど、このうち1芽だけをのこして1芽を摘み取る。

芽の中をよく見て、将来ぶどうの房になる花の蕾の房がある芽をのこす。小さな葉に包まれている、小さな丸いもも色の集まりが花の蕾の房だ。この写真の芽は両方とも花の房をもっているけれども、そうでないことも多いから注意が必要。

ドゥーブル・ブール(ふたごの芽)の弊害

 

双子の芽を残しままま生長した場合

もしこのまま両方の芽をのこしてしまうと、生長期に樹液を分け合うことになるし、お互いの栄養摂取だけでなく、ぶどう房への日当り、風通しも妨げてしまう

こちらは、double bourreドゥーブル・ブール(ふたごの芽)が摘芽されずに生長し、剪定をむかえた枝だ。こうなってしまうと剪定するのが難しい。

なぜなら維管束がつけねで繋がっているから、片方を切り落とそうとすると、のこす方の維管束を傷つけたり、乾燥させたり、ぶどう樹の病気の感染のリクスを高めたりする。だからébourgeonnageエブルジョナージュ(摘芽)の時に必ず取除きたい。

こちらはみつ子みたいだ。まだ房は見えないからébourgeonnageエブルジョナージュ(摘芽)しない。

ピノ・ノワールはdouble bourreドゥーブル・ブール(ふたごの芽)を発芽しやすい品種だから、1本のぶどう樹にいくつもドゥーブル・ブールがみつかる。

見落としなく摘むことでぶどう房の質を確保し、かつ、ぶどう樹が健康に年をかさねる手助けができる。