ébourgeonnageエブルジョナージュ(摘芽)の時に注意して見つけたいのが、double bourreドゥーブル・ブールと呼ばれるふたごのような芽だ。よく見ると1つのnœudヌ(節)に芽が2つ発芽している。
きれいな色で見とれちゃうけど、このうち1芽だけをのこして1芽を摘み取る。
芽の中をよく見て、将来ぶどうの房になる花の蕾の房がある芽をのこす。小さな葉に包まれている、小さな丸いもも色の集まりが花の蕾の房だ。この写真の芽は両方とも花の房をもっているけれども、そうでないことも多いから注意が必要。
ドゥーブル・ブール(ふたごの芽)の弊害
もしこのまま両方の芽をのこしてしまうと、生長期に樹液を分け合うことになるし、お互いの栄養摂取だけでなく、ぶどう房への日当り、風通しも妨げてしまう。
こちらは、double bourreドゥーブル・ブール(ふたごの芽)が摘芽されずに生長し、剪定をむかえた枝だ。こうなってしまうと剪定するのが難しい。
なぜなら維管束がつけねで繋がっているから、片方を切り落とそうとすると、のこす方の維管束を傷つけたり、乾燥させたり、ぶどう樹の病気の感染のリクスを高めたりする。だからébourgeonnageエブルジョナージュ(摘芽)の時に必ず取除きたい。
こちらはみつ子みたいだ。まだ房は見えないからébourgeonnageエブルジョナージュ(摘芽)しない。
ピノ・ノワールはdouble bourreドゥーブル・ブール(ふたごの芽)を発芽しやすい品種だから、1本のぶどう樹にいくつもドゥーブル・ブールがみつかる。
見落としなく摘むことでぶどう房の質を確保し、かつ、ぶどう樹が健康に年をかさねる手助けができる。