- 2018年11月10日
- 2022年2月5日
62. ぶどう畑と、ぶどう畑で働く者の人間性は影響し合うという話(完結編 後編)
留学をしたはじめの年、私はボーヌにあるcfppaという学校でぶどう栽培とワイン醸造を学んでいた。カリキュラムはドメーヌでの就労にとって非常に実用的で、1年を通して希望のドメーヌでの研修と、校内での座学を並行しておこなうものだった。 実践と理論、理論と […]
留学をしたはじめの年、私はボーヌにあるcfppaという学校でぶどう栽培とワイン醸造を学んでいた。カリキュラムはドメーヌでの就労にとって非常に実用的で、1年を通して希望のドメーヌでの研修と、校内での座学を並行しておこなうものだった。 実践と理論、理論と […]
ヴィエイユ・ヴィーニュの魅力 vieille vigneヴィエイユ・ヴィーニュってなんだっけのページで、「ヴィエイユ・ヴィーニュの魅力は、エキス分の多い果汁を恵んでくれることだ。でも、それだけじゃない」と書いていた。 もうひとつのヴィエイユ・ヴィーニ […]
それでもどうしようもなくbrasブラが弱ってしまい、充分な太さのsarmentサルモン(新梢)を恵むことができなくなってしまった場合。 vieux boisヴュー・ボワ(ぶどう樹の2歳以上の部分)から発芽する枝、gourmandグルモン(徒長枝)を数 […]
brasブラの発育がわるくなってきた。この右側のcrochetクロッシェは、充分な太さのsarmentサルモン(新梢)を生長させられない状況だ。生長期を終えているのにもかかわらずsarmentサルモン(新梢)が細く短い。 このぶどう樹のなかの2本の管 […]
それでは、実際に剪定してみよう。せっかくなので、前回見た写真の若いぶどう樹をguyot poussardギュイヨ・プーサールに仕立てよう。 2017年秋、落葉後。 枝の年齢と名称 春にcrochetクロッシェから発芽した芽が生長した枝sarmentサ […]
最近コート・ド・ニュイのピノ・ノワールに取入れられているあたらしい剪定方法、guyot poussardギュイヨ・プーサールを見ていこう。 ぶどう樹の解剖と生理をよく知ったからこそ生まれた仕立て方で、guyotギュイヨやcordonコルドンをはじめと […]
このsécateurセカター(剪定鋏)は、昨春発芽した0歳の枝(次の4月で1歳になる枝)を切る用。 指を4本掛ける方の柄がくるくる半回転するようになっていて、手にかかる負担を軽減している。 こちらは、わたしが剪定に使っているsécate […]
こちらは落葉したguyot simpleギュイヨ・サンプルの樹。acrotonieアクロトニーによる生長の差が顕著に残っている。右側1本を除く4本の枝が、太さも長さも充分でないことから、樹勢が低下しすぎていると判断した。 今回の剪定でもギュイ […]
コート・ド・ニュイでは土壌の性質と気候条件に適したぶどう品種であるピノ・ノワールが植えられている。さらにピノ・ノワールの中でもよりその区画やワインのスタイルにあったクローンが選択されている。 そのうえで、ぶどう樹がそれぞれの区画とより調和し、収穫の質 […]
“Taille tôt, taille tard, rien ne vaut la taille de mars”とは、ブルゴーニュのtailleタイユ(本剪定)の時期についてよく言われるフレーズ。 “早めにする剪 […]